私のリアルな心境

カノミナミ2018年6月23日

タイで行われていたアジア選手権が終わりました。(もちろん私は出場していませんが…)
同い年の菊地小巻選手が10年ぶりの個人優勝、団体戦は惜しくも44-45の一点差で敗れ、2位、その結果現在世界ランキングはこれまた同い年の宮脇花綸選手が5月の上海グランプリ大会で2位になり、現在16位、続いて今回優勝した菊地小巻選手が18位になりました。

私はアジア選手権も世界選手権も出場せず、また今シーズンのポイントも無いのでランキング圏外になります。

もちろん手術をすることになってアジアも世界も出られない、という状況が示す意味、つまり世界ランキングのポイントがなくなるということは覚悟していました。
しかしこうして現実になってくるとどうもやっぱりもやもやするというか、悔しさと不安があります。
そしてまた同い年、または歳下の選手が活躍するのを見て私は剣すら握れないんだなーと思うとやっぱりまた落ち込みます。

世界ランキングが上がるということは結果を出しているということ。つまり、強い選手とたくさん試合をしていると言うことです。自分より格上の選手との真剣勝負ほど自分の経験値を高められることはありません。
それをみんなが毎回の試合で経験して、経験値をどんどん上げていっているのを見ると本当に焦りしか感じないです。
また、勝った時の喜び、負けた時の悔しさ、早く私も味わいたいです。
勝負事からずっと離れているから、前は試合がすごくプレッシャーだし、負けたら悔しいから嫌でしたが今は負けて死ぬほど悔しい思いをしたとしてもその悔しい思いをできる環境にいるみんなが本当に、羨ましいです。
まだ箸でご飯を食べることすらままならなくて、剣を持つのなんてまだまだ先で早くやりたいのにできなくて、でもこの瞬間もみんなはどんどん強くなっていて…
今、深夜の1時ですが、考えれば考えるほど寝られなくて、なんとなくこうして今の気持ちを綴って落ち着こうかな、とこれを書いています。

リハビリでは思うように動かなくて、皮膚が硬くなっていてそれを伸びるようにするのがすごく痛いし、可動域を出すことも本当に大変です。2回目の手術が決まった時はもちろん手術に不安もありましたが、この手術後の痛いリハビリをもう一回やるのかと本当に憂鬱でした。
やっぱり痛いものは何回やっても痛いです…

何度も自分を納得させて、信じてやってきてもまたにこうして結果を見たり周囲を見ると、みんなが東京オリンピックに向かって車で向かっているのに私はナビも無しにゆっくり歩いているように感じます。
本当に間に合うのか、追いつけるのか、あの亀は追いつけたけどみんなは休まないウサギなのに私は追いつけるのか。

周りを見れば見るほど不安になります。
自分が自分を信じられなくなったら本当に終わりだと分かっているけどやっぱり信じたくても信じられない時があるし、右手を思ったように動かせないことが本当にストレスです。
箸も使えない、手首が捻れないからお釣りももらえない、字を書き続けると腕の筋肉がないからすぐ疲れる。
あぁ、本当に私はこんな調子で大丈夫なのか…
そう思わずにはいられないです。

正直フェンシングの練習が全くできなくてただひたすらきついフィジカルと走り込み、ただただ痛いリハビリの繰り返しの毎日です。
自分の力を試さなくて死ぬほど悔しいことも死ぬほど嬉しいこともない毎日はこんなにつまらないものかと思う日もあります。
その悔しさはみんなの結果を見て感じる悔しさではないし、その嬉しさは最高に美味しいものを食べて得られる嬉しさでもないです。
自分が極的にやった結果によって生み出される悔しさと嬉しさが今の私にはないです。

この感覚はたぶんオリンピックに間に合うか、出れるか、そういう問題が根本ではない気がします。
今の私は本当にフェンシングがやりたいだけなんだと思います。
フェンシングって本当に面白いスポーツです。
私にとっては最高に自分を成長させてくれるものであり、退屈しない最高の遊び道具です。
みんなの試合を見ているとあの技もやってみたい、これもやりたい、と思うけど一つもできない。
思い立ったらすぐ行動の私にとってそれほど辛いことはありません。
でもやっぱりフェンシングが好きだし、気になるから見ちゃう、だけど見るとまた落ち込む。
だから
もういい加減フェンシングさせて!
ってたまになります。

これもまたしばらくしたら落ち着いてまた頑張ろう!となると思うのですが、こういう時もあるということを書いておくべきだと思いました。
この文章を来年の今頃には懐かしいなーと思って見れるように…

根拠のない自信はこういう時に使わないでいつ使うのか。
今は根拠は全くないけど、一つあるとしたら、今私がする最高の努力、とにかく、とにかく根拠なんか無くても、信じて前向きにやることが何を言っても今の答えだと分かっています。
つらつらと大変だ、辛い、不安だと書きましたが、冷静に今の自分がやるべきことは分かっているし、そうぶつぶつ言ったところで何も良い方向に行かないことはじゅーーーーぶん分かっています。
今やれることをしっかり焦らずにやる事。
それだけだと分かっているけど、フェンシングがやりたいんです!!!!!笑

やはりこうやって書き出すと自分が行くべき道がぼやけていたところからよく見えるようになるし、根本的に何が自分にそう思わせるのかよくわかるようになります。

今勝負事が出来ないからフェンシングを一年もやっていなくて、何も分からず、大して何もやっていないくせに人の試合や、フェンシングに口出しして、愚痴のようになってしまう事もあります。
そしてまた冷静になると何やってるんだ自分は、と、人のこと指摘してる場合じゃないだろ、と自分がフェンシングができないもどかしさとイライラを他人に向ける自分にまた腹が立ちます。
そうならないためにもここにこうして気持ちの整理としてもまた、リアルな心情を残しておくことも重要だと思いました。

長々と書きましたが大体言いたいことは言い尽くしました!笑

今私に必要なのは闘争心。負けてたまるかという闘争心です。

さあ、明日からもトレーニング頑張ろう!
私は私のフィールドで!
世界ランキングがあってもなくてもやることは変わらない。
周りが強くても弱くても私がやることは変わらない。
未来も過去も見ないで「今」目の前にある貴重な時間を貴重に使うことにフォーカスして頑張りたいと思います。
それができなくなった時また落ち込むけれども落ち込んでも落ち込んでいなくても結局やることもやれることも変わらないという事を分かってまた明日から?いや、もう今日だ…今日から頑張ります!

山あり谷ありですが、見守り、応援してくださると嬉しいです!
最後まで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m