トップオブトップの選手になるために

カノミナミ2018年8月1日

8月が始まりました。
昨日でテストも終わり、今日までのレポートを提出すれば私も夏休みにはいります!

現在妹のインターハイのため、名古屋に入りましたが今はどこに行っても逃げ場のない暑さです。
今年で3年目になりましたが、今年もまた妹の監督で8/4まで名古屋です。
今年最後なので頑張らせます!笑

早いものでもう妹も高校3年生になり、私も大学4年生になりました。

先週診察に行きました。早く更新しなければと思いつつも、連日のテストとレポートに追われ、さらに暑さでやられていました。
診察では骨は完全にくっついていましたが、まだ回内外の可動域が戻らず、お釣りはもらえるようになりましたが、まだもう少し柔軟性を出すリハビリが必要です。
しかし、骨は完全にくっついたので、徐々に剣を持ち始めて衝撃のないフェンシングの基本動作からはできるようになります。
剣を持つのは4ヶ月ぶりなので早く持ちたい気もしますがまずは焦らず確実にステップアップできればと思います。

9月復帰を目標に今やるべきことが本当に多いです。
それはフェンシングをしなくても、です。
今まではフェンシングをしなければ強くなっていない感じがしていましたがフェンシングを離れ、トレーニングやアライメントをする中で、フェンシング以前にすべきことが多いと気がつきました。
続けてフェンシングができて、フェンシングの練習をすることだけが強くなる要素だと思っていたら、目に見える形での最終目標までの小さな目標の達成が目に見える形ではできなかったと思います。
怪我をしてこそ気がつくことがあるとよく言いますが、怪我が思ったより長引いた時、今後どんなことがあってもそう思うことはないだろうと、怪我は何を言っても怪我であって時間のロスなことには違いないと思っていました。
もちろん実際にはそうかもしれないとしても、休まなければいけない時間は変わらないわけで、そしたらやっぱり小さなことでも怪我をして得るものがあったと思わないとやってられないな、と思いました。
だからこそいろんなことに気づくように気をつけたし、私生活、フェンシングを抜いた生活の中でも何が得られるのかと考えながら生活するようになりました。
そのように生活する中で、そのように生活すること自体が自分にとって欠けていたものだったと気がつきました。
全ての生活をフェンシングを”つなげて考える”ということができていなかったから積み重ねているようで積み重ねられてなく、成長しているようで成長していませんでした。だから試合の結果も一喜一憂で波があったのではないかと感じます。

今は生活の中で歩く時も呼吸を意識したり、ストレッチひとつとっても毎日やって自分の身体の可動域を把握したり、何か物ひとつ持つ時、力を入れる時も度かに重心があるのか、どれくらい力を入れるかなど、今まで
フェンシング>私生活
だったのが
フェンシング=私生活
という意識に変わりました。
アスリートは私生活からとよく言われます。その当たり前のことを今までもわかっていたつもりでしたが、それは概念的に、常識的にわかっていただけで、ようやくそれが本当にオリンピックという一握りの狭き門の狭さというか、最後そこの門の前に行った時に最後の最後で入れる人と入れない人の差なのだとはっきり感じました。

多分怪我をせずにフェンシングがずっとできて、アジア選手権にも出て、世界選手権にも出てある程度結果が出せたら、続けて同じように生活していたと思います。メダルを獲りたい、優勝したいと言いながらも無理だったと思うし、オリンピックもこのままではきっといいところまでは行くけど最後の最後、篩にかけられて落ちてしまう選手になっていたのではないかと思います。
そしてそれを惜しかった、悔しい、じゃあ次頑張ろうと言って、けれどその次は永遠にこないということに気づかず、自分は頑張ったという自己満足で結局終わってしまう運命だったのではないかと思います。

また、今気が付いても、自分自身を変化させなければならないし、体質、考え方、趣向を変えるということを決心を持って”実践”しなければ本当に意味の無いことだと感じました。

今もその私生活の積み重ね、瞬間瞬間の判断がオリンピックにつながっているし、最後の最後、苦しい時に自分を支える命綱になるとわかっていながらも、自分の好みに偏ったり、妥協することがあります。

そのように今までオリンピックを目指すといいながらそのような姿ではなかった自分の習慣、体質、考え方をオリンピックを目指す選手の次元まであげなければならないということを考えると”時間がない”ということを痛切に感じます。
それは怪我をしていてもしていなくても関係のなかったことであり、すでに作っていなければならなかったものでした。
ただ今から時間がないとしても今気がつくことができたことが不幸中の幸いだったな、と感じます。
だからこそ復帰までまずは自分の水準を上げることに専念しなければならないし、フェンシングを抜いても考えからフェンシングでオリンピックに出ることを抜かない生活にしなければならないと思います。

フェンシングの実践練習に戻るまでのカウントダウンが始まる中、様々な角度からフェンシングを見つめて勝てる身体作り、意識改革をしていきたいと思います。

過去の目に見える実績ではオリンピックの可能性があると言われるかもしれませんが、今の私ではきっと最後の最後でその機会を逃すと思います。
怪我をしてネガティヴになった、とかそういう話ではなく、冷静に今の自分の位置というのを見ることができるようになったのだと思います。
勝ちたいで勝てる世界ではないし、出たいで出られる世界でもないです。勝つためにも出るためにも計画が必要でそれを確実に行って行った時に勝つべくして勝ったと言えるし、まぐれではなくなるし、継続的に結果が出るようになるのだと思います。

遅くはなったけれどそのことを本当に心から痛切に感じたからこれからはまた違う角度でフェンシングと向き合うことができるのではないかと思います。

この怪我を通して自分に最も足りない部分を見つけ、気づくことができたのは本当に大きかったことだと思います。

あとはこれを実践するだけ、
実践できなければオリンピックに出られない
理論は簡単だけど実際はすごく難しいことです。
だけどこれをできた人が結局オリンピックのメダリストになるのだろうと思います。
なりたいならやるしかない。
その一択しかありません。

毎日コツコツ、本当の意味でのコツコツ、質のいいコツコツ

必ずやり遂げてオリンピックメダリストになりたいと思います。

まだまだ未熟ですが、応援、ご指導よろしくお願いいたします!!!