ランキングマッチを終えて

カノミナミ2015年9月20日

 昨日、東京のナショナルトレーニングセンターで行われたシニアのランキングマッチは「5位」という結果でした。年下に負けるという結果に終わってしまいましたが、自分の新たな課題が見つかる良い刺激になった試合になりました。

 昨日掲げた3つの目標のうち、試合で意識できる2つのことに重点をおいて試合に臨みました。まず1つ目の”冷静に客観視”という目標はやはり難しく、自分では冷静だと思っていても冷静ではなかったり、冷静になりすぎて試合に対して熱くなれなかったりとセルフコントロールって難しいんだなと感じました。ただ、目標を立てそれを意識することで、ここから自分の冷静というものの基準を考えるいい機会になったと感じています。すぐにはこの答えを見つけるのは難しいと思いますが、これからはそれを常に頭の片隅において試合、練習に取り組むことで自分の成長を感じていける一つの基準になるのではないかと思います。

 2つ目の”1ポイント1ポイント集中してとる”という目標でしたが、集中しようと思ってもなかなか集中できず、相手に1点取られても1点くらい…と思ってしまうことがありました。その考えは私の弱さでもあり、勝負がかかったところで1点を取れない原因だと感じました。1ポイントずつに100パーセント集中することはできませんでしたが、1ポイントずつ集中しようと意識していたことでいつもなら集中力が切れてしまう後半もそれだけは意識することができました。

 今回の試合に臨むにあたって、今までやってきたことが正しかったのかや間違っていたどうしようなど、とても不安で試合に出たくないなと思っていました。しかし、いざ試合が終わってみると自分の足りない部分と少し伸びた部分が見えて課題もたくさん見つかりました。今回の試合に出なければまた不安で到達地点のわからない毎日を送っていたと思います。

 試合前の私は強くなるために何が必要なのか分からず、どうすればいいのか練習方法や手段が全く分からず、与えられたことをとりあえずこなすような感じで練習していました。しかし、昨日の2ヶ月ぶりの試合が終わり自分の中にかかっていた雲が少しなくなって視界が晴れたように感じ、今自分に何が足りないのか自分なりの答えを導き出せました。

 さて、明日から京都の大山崎体育館で2日間、牧杯が行われます。牧杯はジュニアのカテゴリーの大会で4月に行われる世界ジュニア選手権の国内予選の試合です。

今回の目標は1つ。”優勝を狙って優勝すること”です。

 昨日の試合から見つけた私なりの今私が勝つために最も必要なことの答えは「精神面の強化」だと結論づけました。(私の独断ですが)試合に負けた後の言い訳をしたり、試合前に負けた時の保険をかけたり、今までは自分が大きく傷つかないように試合前にさまざまな伏線を張り巡らせてきました。それが結果的に自分自身の甘えにつながり、1本勝負で負けたり本来そんなに多くのポイントを取られない相手に苦戦したりしてきました。なので!今回の牧杯は優勝しかないと自分に言い聞かせてしっかり優勝してきたいと思います。また、去年この大会で優勝しているので2連覇を狙えるまたとないチャンスでもあります。そのチャンスをものにできるように明日、明後日は結果にとことんこだわったフェンシングをしてきたいと思います。
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