クロアチア、アルジェリア!今回も長いです!笑

カノミナミ2016年2月12日

おととい帰国しました!ジュニア、シニアともに結果報告が遅くなってしまいすみません。大学の課題が切羽詰まっていてそっちを優先していたのでジュニアの報告もすぐにできませんでした。課題は無事、ギリッギリで出し終えました。

今回のジュニアワールドカップはベスト32という結果で終わってしまいました。メダルを狙っていただけに残念な結果になってしまったと感じています。予選は全勝で最後の1試合は一本勝負だったのですが、前回のポーランドで自信をつけたこともあり、冷静に落ち着いて一本取り、勝つことができました。トーナメントは一回戦はシードで免除、二回戦からでした。同年代のライバルである伊藤真希選手(以下まっきぃ)が一回戦を勝つと私と当たるという組み合わせだったので、かなり心の準備をしていたのですが、まっきぃが負けてしまい、アメリカの選手と当たりました。まっきぃが負けてしまう相手なだけに初戦からかなり苦戦する試合となりました。1セット目1-1で終わり、簡単に勝てる相手ではありませんでしたが、なんとか時間切れで勝つことができました。二回戦、ベスト16がけはイタリアの左の選手でした。序盤からリードされ、そのまま点差を詰めることができずに負けてしまいました。中盤は点数を急いで欲しがってしまうという悪い癖が出て、自分でもポイントを取り急いでいるとわかっていて、それが自分の負けパターンということも理解していたにも関わらず1セット目で10-5とかなり離されてしまいました。セット間の休憩で自分に取り急ぐことはないと言い聞かせて冷静になろうとしましたが試合をしていると早く点差を詰めなくてはという思いが勝ってしまって自分で墓穴を掘ってしまい負けてしまいました。相手に13点とられたところで足を攣ってしまい、休憩をとってここから冷静になろうと自分に言い聞かせて試合を再開しました。そこからは少しいつもの試合運びに戻りましたが、もうまくるには遅すぎてそのまま負けてしまいました。
ジュニアワールドカップは今大会で最後でした。クロアチアは中学2年生の時初めて出場したジュニアワールドカップであり、そこから今年まで毎年出場していた思い出深い大会です。初めて出場した時はジュニアの選手が強すぎるし、全員が自分より強そうに見えて全然戦えなかったし、ベスト64に入れたらすごい、というレベルだったのを覚えています。その頃の自分を考えるとこんなにも成長するのだなと感じたし、経験を積むということがいかに大切なのか、ひしひしと感じました。また、同時に、もうジュニアが終わってしまうのか、という悲しさと時が経つ早さも感じました。しかし5年前の自分をこんなに幼く思えるのなら5年後の自分にも期待できるのかな、と思います。5年後にあの頃なんであんなに弱かったんだろうと言えるようになることに期待して、今そのためにも、もっともっと頑張らなければいけないな、と思いました。
あ、あと団体戦ですがいろいろハプニングがあり、出ることができませんでした。団体戦では優勝を狙っていただけにでられなかったのは残念というより拍子抜けという感じでしたが、試合を客観的に見ることでどのシチュエーションでどのように次の人に繋ぐか、いかに個人戦ではなくチームが一つになって団体戦をすればいいのかということがわかり、いい機会になったのかな、とも思います。まずは次のアジアジュニアの団体戦で今回見て学んだものを試合に活かせるようにしたいと思います。

 アルジェリアの試合では予選2勝3敗と、一人棄権したため、6人のプールになってしまいました。今回はもともと組み合わせがきつく、さらに苦手な左の選手が3人もいたので、一点も無駄にできない試合だと思って臨みました。また今回は男子フルーレのボンの試合とかぶっていたこともあり、全体的に終始審判にも苦戦しました。しかしそんなことを言っても最終順位を見るといつも上位にいるメンバーは変わらないのでそれで負けてしまう自分の実力のなさを改めて感じました。プール戦は初戦ポーランドのプール戦で当たったフランスの左の選手とあたりました。前回はプール戦一本勝負で負け、団体戦で一本差で勝った相手との3度目の対戦でした。最初3対0とリードされてしまって、対戦経験があるだけにばれてしまっているのかなと感じましたが、今回は試合前に少しですが左の練習をしていて、せっかくだからそれを試してみようと思い割り切ってやると点数が取れ、3対2までいき、残り5秒でもう一点とり、また一本勝負になりました。今回は絶対勝ちたいと思うと同時に迷わないでやろうと決めていました。前回のウクライナ戦を思い出してチャンスだけ狙って簡単なポイントでやられないように気をつけました。アドバンテージが相手についていたのでアタックにいくしかなかったのですが、それまでも攻めてポイントを取っていたので攻めることに対しての恐怖はありませんでした。とにかく中途半端にやらない、自信を持ってやると決め、アッタクを打ちました、が、届かず相手のカウンターでやられそうになったのですが、そこで私が潜り込んで相手の剣をかわして私のランプだけつき、勝つことができました。前回一本勝負で負けていただけに、勝てて嬉しかったし、何より反射でやらずに、冷静にできたことを嬉しく感じました。しかし二回目の試合、4対1からまくられ5対4で負けてしまいました。これはもう反省してもしきれないくらいで、自分の集中力が4点取ったところで切れてしまったのと、審判が取ってくれないフレーズを連発してしまった自分の学習能力のなさを本当に反省しています。ここで全体の流れが大きく変わってしまいました。7人プールの予定から6人になってしまったため私が2試合終わったところで、3試合目が5試合くらい空いてからでした。そこで立て直せず、また気持ちがきれてしまい、次の試合は散々な試合になってしまいました。このままではまた予選落ちしてしまうという恐怖で自分を奮い立たせ、4試合目、途中審判が思いっきり逆のフレーズを取って私にポイントが入りました。その判定で相手が混乱してその試合勝つことができました。本当に運だと感じました。最後は同じジュニアのカテゴリーの子とあたり、負けてしまいました。世界ジュニアでも当たる可能性があるのでここで対戦できてよかったと思うと同時に勝たなければいけない試合だったとも感じました。
そんなこんなでプールが終わり、結果的には2勝しかできなかったので6人プールに救われた形になりました。
次の日に駒を進めるためには一回15本勝負のトーナメントを勝たなければいけません。相手は中国の選手でした。最初2対0とリードされ、完全にどうすればいいかわからずパニックになっていましたが、一セット目終了後の休憩でコーチからアドバイスをもらい、それがはまり、勝つことができました。またその技に対する技としてひとつ勉強にもなりました。それで勝つことができ、久しぶりに64に入ることができました。
次の日一発目は世界ランク3位、前回大会優勝のアメリカの選手でした。去年の世界選手権の団体戦で一度やったことがあったのでそのイメージがあったのですが対戦してみるとはるかにレベルアップしていて全く歯が立ちませんでした。一年も経っていないのにこんなに強くなるのかという驚きとどうしてこんなに強くなれるのだろうと、とても疑問に思いました。確かにここ最近はアメリカのその選手に限らず他のアメリカの選手も全体的に強くなっています。そう考えるとアメリカのフェンシング全体がうまくレベルアップされているのだなと感じ、その練習方法などにすごく興味を持ちました。
今回そこでボコボコにされて世界の上位との実力差というものを痛感しましたし、まだ自分自身、強くなれる可能性があるとポジティブに捉えることもできました。
次の大会はアジアジュニア、バーレーンで行われます。またそれが終わるとシニアワールドカップ、ラストのキューバ大会です。まだまだ大会が続くので気を引き締めて少しでもレベルアップできるよう頑張りたいと思います。

追伸
クロアチアでは試合の次の日1日オフだったため、秘境を調べ、秘境に行ってきました。ホテルからバスで2時間半、最後のジュニアワールドカップにはふさわしい思い出となりました。クロアチアの秘境はとっても綺麗で気候もちょうどよかったので充実した1日になりました。ただ秘境は綺麗ですが山なので完全に登山しているような感じで、次の日ふくらはぎが筋肉痛になりました笑
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階段ダッシュ、、、

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 アルジェリアでは試合の前日がかりんの19の誕生日でした〜!アルジェリアは6人しかいなかったのでクロアチアでジュニアの子達にメッセージを書いてもらい気持ちは大人数でお祝いしました笑 喜んでもらえてよかったです\(^^)/

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かりんのところに行く前のケーキ(今回は日本で買ってきてもらったバウムクーヘン)の仕込み中(ポッキーをろうそく代わりに)

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アルジェリアは二回目で、大使館の方や、日本人の方が多く応援にきてくださいました。海外でこんなに日本の方に応援していただけるなんて思ってもみませんでした。来年また行けたらもっと強くなって長く勝ち残れるように頑張りたいです。

そしてアルジェリアの試合会場は今年も斜めでした笑 試合のピストが坂になっていて、もれなく上り坂か下り坂か選べます、というより二択です、、、笑。
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という感じのアルジェリアでした(^_^)v